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2020.02.05

「クロステーピング機能」とは?

ERGOSTAR(エルゴスター)ソックスには様々な機能が搭載されていますが、その象徴と言うべきものが「クロステーピング機能」です。
今回は「クロステーピング機能」について、足の構造の解説を交えながらご紹介いたします。

足の”3つのアーチ”とその役割

進化の過程で”直立二足歩行”するようになった人間の足には、「立つ・歩く・走る・跳ぶ」といった動作を、自身の体重を支え、転ばないようにバランスを取りながら行うための仕組みが備わっています。立っているときには自身の体重を支え、歩行や走行時には着地の衝撃を緩和する「衝撃吸収」の仕組み、前に進んだり、跳んだりするための「推進力」を作り出す仕組みも、その一部です。そして、それら仕組みを可能にしているのが、足の”3つのアーチ”です。

  1. 踵と拇趾球を結ぶ「内側縦アーチ」(=土踏まず)
  2. 踵と小趾球を結ぶ「外側縦アーチ」
  3. 拇趾球と小趾球を結ぶ「横アーチ」

これらは骨格・筋肉・腱などによって形成され、3つのアーチが一体となって足をドーム型に形作っています。
荷重や衝撃に対しては、アーチが沈み込むことでクッションの役割を果たします。(=トラス機構)
足を踏み出すと、つま先が上がることで足裏の筋肉等が引き延ばされ、それが戻ろうとすることで推進力を生み出します。(=ウインドラス機構)

アーチが崩れることによる影響

ポイントは「3つのアーチが一体となって」ということ。仮にそのうちの1つが崩れた場合、きれいなドーム型の形状を維持できなくなり、足に本来備わっているはずの衝撃吸収や推進力を十分に発揮できなくなってしまいます。足のアーチ形状は個人差が大きく、それには先天的な要因(遺伝)の影響もあります。一方で、生まれたばかりの赤ちゃんの足にはアーチは無く、成長して歩くようになることで徐々にアーチが形成されていきます。その中で関わってきたスポーツや普段履いている靴の形状などの生活習慣、加齢によってもアーチ形状は変化していきます。

足は身体という建築物の基礎とも言えます。基礎が不安定になるとそれが原因で建物に歪みが生じ、様々な箇所に影響が出てきます。足のアーチが崩れることで動作が不安定になり、それを補うために膝や腰、肩など身体の他の部位を使うことで疲れや不調などが出る可能性もあります。

特にランニングにおいては、着地から踏み出しの動作中に体重の3倍もの負荷が掛かると言われており、足への負担は相当なものになります。この繰り返しの大きな負荷によって足のアーチは徐々に疲労し、衝撃を吸収しきれずに膝や腰を痛めるなど、怪我のリスクが高まります。また、推進力を生み出す仕組みが弱まって蹴り出しの方向がずれる(足が逃げる)など、“走る”という運動自体にも影響が出てきます。

3つのアーチを守る「クロステーピング機能」

ERGOSTAR(エルゴスター)ソックスのクロステーピング機能は、この“3つのアーチ”をサポートする独自の構造です。スポーツテーピングで使われる手法をソックスに応用、編み生地の伸縮性を部位ごとにコントロールすることによって、履くだけで3つのアーチをサポートすることができます。
もちろん単なるテーピング状のデザインという訳ではなく、3つのアーチそれぞれの特徴に合わせてサポートするテーピングの編み生地を調整しています。

  1. 内側縦アーチ 最も大きいアーチで、これが崩れると扁平足となります。太く、強いテーピングで強力にサポートしています。
  2. 外側縦アーチ 内側よりも小さいアーチです。内側縦アーチに比べてやや細めのテーピングにしています。
  3. 横アーチ  アーチを下から持ち上げつつ、踏み出し時のストレスにならないように縦アーチよりも伸縮性を上げています。


内側縦アーチ & 横アーチサポート


外側縦アーチサポート

この特殊なテーピング構造によって、人間の足が本来備えている「衝撃吸収」や「推進力を生み出す」といった仕組みをサポートします。スポーツテーピングは足の構造や巻き方などの専門的な知識が必要になったり、何度も巻き直す必要があったりしますが、このソックスは「履くだけ」です。
サポート性が高いため、ソックスを履くというよりは「サポーター」や「テーピングそのもの」を履くといった感覚に近いかもしれません。このソックスを履くことによって怪我のリスクやパフォーマンスの低下が抑制され、皆様が”もっと自分らしく”スポーツを楽しむ一助となれば幸いです。

「クロステーピングソックス」の構造

2020年2月29日 追記

「アーチサポート」を謳うスポーツソックスは世の中に多くありますが、言葉は同じでも実際の機能はサポートの強さや範囲など千差万別です。私たちERGOSTAR(エルゴスター)のクロステーピングソックスは、見た目だけではありません。足の3つのアーチをサポートする機能は以前のブログでご紹介した通り。そしてそれは単純な構造のサポートではなく、3つのアーチそれぞれの特徴に合わせてテーピングの強さや形状にも変化を付けているんです。

例えば”横アーチ”は、歩いたり走ったりするときに折り曲げる関節(=MP関節、中足趾節関節)と重なるため、サポート性に加えて柔軟性が必要になります。横アーチのテーピングは、縦アーチのテーピングと異なる編み方をすることによって伸縮率を20%ほど上げており、MP関節の柔軟な動きを阻害しません。

一方の縦アーチは繰り返しの衝撃吸収(プロネーション)で消耗しやすいため、より強固なサポートができるように強く編んでいます。テーピングをよく見て頂くと横アーチと縦アーチで色の濃さが少し違っているのが分かりますが、これは編み構造が違っているためです。特に”内側縦アーチ”は3つのうち最も大きく強靭なアーチですが、逆に言うとこれが崩れた場合は大きな弊害が出てしまう可能性があります。従って“内側縦アーチ”を最も強く、広い範囲でサポートする構造になっています。

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