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2020.06.12

雨の日のランニング

      

今年も暑い夏がやってきました。
秋冬から春にかけてランニングを継続してきたのに、梅雨でランニングが続けられなくなり、梅雨が明けたと思ったら屋外での運動が危険になる程の猛暑…
ランナーにとって夏はまさに試練の季節です。しかしそういった過酷な状況も、上手く付き合えば有効なトレーニングとして活用することもできます。

毎回変化する状況を楽しむこと

ランニングは基本的に屋外で行うことが多いスポーツなので、自然の影響をダイレクトに受けます。気温や湿度、明暗、風の有無、そして天候。
毎日のようにランニングをしていても、ある日と全く同じ状況でランニングをすることはありません。自分自身の体調の変化も伴って、毎回変化する状況を楽しむこともランニングの醍醐味ではないでしょうか。

“シャワーランニング”

雨が降る中でランニングを楽しむことを指す言葉です。
雨が降っているときはランニングをしないという方が多数派だと思います。しかし、ランニングの習慣や体力・走力を維持するために「できるだけブランクを作りたくない」という場合、雨が降っていてもランニングする(したい!)という方もいらしゃるかと思います。敢えて雨の中でランニングすることは、どのようなメリット・デメリットがあるのでしょうか?

  1. ランニング習慣や体力・走力の維持
    ランニングすると決めている時間帯や休日に限って雨…特に梅雨の時期などは雨の確率も高くなりますので、この時期にランニング習慣の継続が難しくなってしまう方は少なくないと思います。体力や走力の低下を懸念されたり、フラストレーションが溜まることもあると思います。しかし、雨の日も気にせずランニングをすることで、それらの不安を払拭することができます。
  2. 雨によって「何が起きるか」を知ることができる
    普段は雨が降っていない状況を選んでランニングをすることができます。しかしマラソン大会などのレースでは、安全を確保できる程度であれば雨でも開催されますので、雨の中を走ることになる場合もあるでしょう。雨の中でランニングをすると、普段は起きないこと(その多くは良くないこと)がいくつも起きます。しかし、練習の中でその経験があれば「何が起きるか」を知っているので、気持ちに余裕を持って状況に対応することができるでしょう。

雨の日のランニングで起きること

  • 体温の低下
    雨で体温が奪われます。夏場で気温が高い時は「気持ちいい」と感じるかもしれませんが、気温が低い場合は要注意です。低体温症になってしまう恐れもありますので、気温が低い場合は「走るのをやめる」という判断も必要です。
  • 脱水症状
    雨で身体が濡れるため、自分がどのぐらい汗をかいているかが分かりにくくなります。水分補給を忘れてしまいがちですので、脱水症状にならないよう経過時間や走行距離などを目安にして、こまめに水分補給をしましょう。
  • 装備が重くなる
    ウエアやシューズなどの装備が水を吸って重くなります。いつもより重いものを身に着けてランニングすることになるので、身体に掛かる負担も大きくなり体力を消耗しやすくなります。一気に重さが増すわけではなく、水を吸って徐々に重くなっていくので体力の消耗に気付きにくいということにも注意が必要です。防水性・撥水性がある素材や、濡れても水分を保持しにくい(=重くなりにくい)素材が使われているウエアやシューズがおすすめです。
  • 足に皮膚トラブルが起きやすくなる
    雨の中でランニングしていると、シューズやソックスが濡れて足がふやけてきます。その状態でランニングを続けていると、靴擦れやマメ(肉刺)が発生しやすくなるので注意が必要です。それらのトラブルは皮膚が摩擦されることで発生すると言われています。予防のポイントは、足をなるべくドライに保つこと(ソックスの素材選び)と、摩擦が起きにくいように足にフィットしたソックスを履くことです。
  • 視界や路面の悪化
    水滴で視界が遮られたり、シューズと路面が濡れて非常に滑りやすくなります。衝突や転倒などの思わぬ事故が起きる可能性が高くなりますので、意識してペースを落とし、周囲に気を配りましょう。キャップやフードを被って視界を確保したり、濡れた状態でもグリップ力が発揮できるシューズを履くことなどでも安全性を高めることができます。

雨の日におすすめのソックス

雨の中をランニングすることで普段と異なる様々なことが起こります。足の皮膚トラブルもそのひとつ。雨の中でランニングを続けると、ふやけて弱くなった皮膚が摩擦されて靴擦れやマメ(肉刺)が発生しやすくなります。

予防のポイントは「ソックス選び」です。雨に強いソックスの素材としてお勧めなのが「ナイロン」や「紙糸」です。ナイロンは水分を保持しにくいドライな素材。逆に紙糸は水分をしっかりを吸収することで皮膚がふやけることを予防します。水分をしっかりと吸収するという性能は例えば「綿」なども同じなのですが、綿は水分を吸収するとグジュグジュになってしまうのに対し、紙糸にはハリコシがあり、独特のシャリ感があって濡れた状態でもドライ感が持続します
5本指ソックスを履くことで指同士の摩擦を予防することも有効でしょう。また、足裏にグリップが付いたソックスは濡れた状態でも滑りを抑えることができるのでお勧めです。これらの雨に強いソックスは、普段のランニングでも沢山の汗をかく季節や、湿度が高い状況、トレランなどでも有効です。

【サイト内リンク】
汗ばむ季節におすすめ!雨の日にも強い!「紙糸ソックス」シリーズ
クロステーピングソックス 紙糸 5本指 ミドル丈
クロステーピングソックス 紙糸 5本指 ショート丈
クロステーピングソックス 紙糸 ショート丈

決して無理をしないこと

今回は「雨の日のランニング」をテーマにお話を進めてきました。しかし、これは雨の日のランニングを推奨するものではありません。上述の通り、雨の日のランニングでは多くのイレギュラーが発生する可能性があります。いつも以上に気力や体力を消耗しますし、思わぬケガや事故を招く恐れもあります。日常のランニングにおいては、まずは「無理せず走らないこと」を考える方が無難でしょう。
体力や筋力の維持を目的とするならば、屋内でできる筋力トレーニングや体幹トレーニングなども非常に有効です。ランニングをする代わりに「集中してトレーニングができる時間」として思考を切り替えるのです。意外にも、普段のランニングだけでは十分に鍛えられていなかった身体の弱点に気付けるといった収穫があるかもしれません。
その上で、どうしても習慣としてブランクを作りたくないという場合や、雨のレースを想定した「経験値」として何度か練習しておくことも有効と考えます。雨の中でランニングする場合はくれぐれも安全を第一に考え、万全の対策と心構えで臨みましょう。

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