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2019.12.28

“長く使う”というエコ

2019年も残すところ数日となりました。クリスマスを過ぎると何だか一気に慌ただしくなりますね。
今年も夏は最早当たり前となってしまった猛暑、秋には台風が異常なルートで日本に接近し大きな被害をもたらしました。そして12月に入っても冬将軍がなかなか到来せず、暖冬傾向と言われています。私たちの地元奈良でもこの数日気温が12~13℃ぐらいまで上がり、盆地特有の朝晩の「底冷え」も今年はまだ感じられていないように思います。

こういった異常気象の一因として「地球温暖化」が問題視され、その対策として「CO2削減」や「エコ」が当たり前になってきました。また、最近では新たな問題として「プラスチック廃棄物」による環境汚染が大きく取り上げられていますよね。私たちの生活にも「リサイクル」や「レジ袋削減(エコバッグ)」といった形で、環境保全への取り組みがより身近なものになってきました。

「捨てる」を減らすこと

ペットボトルや紙などの資源をリサイクルによって有効活用するのと同時に、「廃棄物を少なくすること」も大切です。

例えば、私たちが生産しているものは「ソックス」ですが、それは一般的に「消耗品」だと考えられているかと思います。
普段用でもスポーツ用でも、皆さんがソックスをゴミとして捨てるのは、破れたり、穴が開いたりしたことがきっかけではないでしょうか?
もしかしたら「まだ数回しか履いていないのに、つま先に穴が開いてしまった」という経験がある方もいらっしゃるかもしれません。
穴が開いたところ以外はまだ全然綺麗なのに…それでも捨てなければならないというのは、とても勿体ないですよね。

ただ、ソックスというのはどの商品も一定の強度という訳ではなく、それぞれに強度が異なります。
そして、「すぐに破れてしまうソックス」と「なかなか破れないソックス」とでは、後者の方が捨てる頻度は少なくて済むはずです。

「ソックスの破れにくさ」とは

以下の数字は、ソックス製品に要求される品質のうち「摩耗強さ」と呼ばれるもので、多くのブランドやメーカーが採用している基準です。

  • 一般用ソックス  500回以上
  • スポーツ用ソックス  1,000回以上

摩耗強さの測定は、専門の検査機関にある機械を使って行います。切り取ったソックスの生地に「スチールブレード」と呼ばれる摩擦子を一定の力で当て、自動的に摩擦を繰り返して破れるまでの回数を測定します。試験の対象となるのは、ソックスでも特に擦れやすい部位である「つま先・踵」です。
一般用で500回以上、スポーツ用で1,000回以上の摩耗に耐えることができれば、十分な強度を備えていると認められることになります。

実際にどれぐらいの使用で穴が開くのかについては、それぞれの使用環境(用途や頻度、シューズ、足の大きさや形の個人差など)によって変わってきますが、一定の基準で「ソックスの破れにくさ」を評価するための方法として取り入れられています。

ERGOSTARソックスの摩耗強度

この検査を、ERGOSTARソックスで素材ごとに受けてみた結果が下記の数値です。
ERGOSTARはスポーツ用ソックスなので、基準値は「1,000回以上」です。

  • ナイロン素材 33,359回
  • 紙糸素材  18,317回
  • ウール素材  4,366回
  • 綿アクリル素材  3,407回

(以上、一般財団法人ケケン試験認証センター調べ)

素材には、その繊維の特性上もともと耐摩耗性に優れたものとそうでないものがあります。
例えば「ナイロン」は耐摩耗性に優れており、そのことが結果にも表れています。「紙糸」はそれ自体の強さは一般的なレベルですが、独自の繊維複合技術によって強度を高めることで、これだけの数値が出ています。
一方「ウール」や「綿アクリル」はもともと耐摩耗性に優れているわけではありません。しかし、ソックスに編み立てるときに様々な技術で「補強」することにより、ナイロンや紙糸ほどではありませんが、基準値の3倍~4倍という高い摩耗強度を持たせています。

そして、摩耗強度が高いということは、それだけ破れにくく、繰り返しの使用にも耐えて長持ちするということになります。

検査結果報告書(このように実際にテストに使用した生地サンプルも返却されます。)
 

「お気に入りの一足を長く使う」ということ

スポーツをしていると、その中で楽しいことや苦しいことなど様々な経験されると思います。
そして、その時に身に着けていたウェアやシューズなどに特別な思い入れがあるという方もいらっしゃるのではないでしょうか?
ソックスも同じで、一緒に頑張ってきたお気に入りの一足が破れてしまったら、ちょっと寂しくなりますよね。

編み立て技術や繊維複合の技術によって、破れにくいソックスを作ることは可能です。「スポーツソックス専門工場」である私たちにとって、要求される強度基準をクリアするのは当たり前のこと。それに加えて「お気に入りの一足をできるだけ長く使って頂きたい」という思い、そして「長く使って頂くこと=捨てるを減らすこと」という考えのもと、できるだけ長持ちさせるための強度もプラスして、ソックスを作っています。

スポーツができる環境を次の時代へ

私たちの生活、その一部であるスポーツも、自然があるからこそできるもの。
今だけでなく次の時代、そのまた次の時代でもみんながスポーツを楽しめるように、自然への感謝の気持ちを忘れず、地球環境のことをきちんと考えていきたいですね!

 

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