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2019.11.22
「紙の糸」で良い走りを
特殊素材「紙糸」
ERGOSTARの独自素材「紙糸」をご紹介します。
紙糸の作り方
紙糸はその名の通り、「紙で作られた糸」です。
まず、糸に加工するための特別な紙(強くて、薄くて、均一な)を作ります。次にその紙を幅1.0mmや1.5mm、2.0mmといった細長いテープ状にカットします。そうして出来上がったスリットテープに特別な方法で撚りをかけ、糸に仕上げます。
紙糸の元になる「紙」、その原料は「マニラ麻」というフィリピンやエクアドルに生息するバショウ科の植物です。多孔質の繊維で空気をたくさん含み、とても軽量です。また、真水はもちろん海水にも強い、極めて耐水性の高い繊維です。強度も高く、トレッキング用ロープの材料にも使われていたほどの引っ張り強度を持っています。
紙糸の難しさ
一方でこの紙糸、綿などの一般的な糸と比べて非常に硬いという性質を持っており、靴下工場にとって編むのがとても難しいという大きなハードルがあります。私たちは、業界の中でいち早く紙糸の編み立てにチャレンジし、試行錯誤の末、独自の繊維複合技術を開発しました。その技術によって「独自の紙糸」を作り上げ、高機能ソックスを編むことができるまでになりました。
紙糸は、強度面で「引っ張り」には強い反面、繰り返しの「摩耗」には弱いという弱点があります。
ERGOSTARの紙糸は繊維複合技術によってこの弱点も改善し、一般的なスポーツソックスと比べて弱いどころか、はるかに破れにくい強度を持ち合わせています。
紙糸の特長
紙糸ソックスの最大の特徴は、その「吸放湿性」と「ドライ感」。多孔質の繊維であるため、水をしっかりと吸収することができます。運動中の汗はもちろん、突然の雨や水濡れなどの水分もしっかりと吸収し、足が蒸れる(ふやける)ことを抑制します。
水分を吸収するだけなら「綿」も同じでは?と思われるかもしれませんが、紙糸はそれだけではありません。紙糸は質感がシャリシャリとしており、水に濡れた状態でもサラっとした感触がキープされます。べたつかず、グジュグジュと滑る感覚もなく、濡れても快適性が保たれます。この特長により、足の擦れやマメなどのスキントラブルを軽減することもできます。
紙糸は特に、トレイルランナーからの指示が絶大です。無舗装の山道、砂利道、時には小川に足を浸すこともあるトレイルラン。次々と環境が変わる過酷なトレイルを走り抜ける彼らも認める、高い機能性があります。軽くて丈夫、サラっと快適。他の素材では味わえない特別なソックス、ぜひ一度お試しください!